東大「一次選抜」厳格化
本日の日経から
2025年度入試から東大が「一次選抜」(足きり)を厳格化、共通テストの成績による絞り込みを
強化、二次試験受験者を約1000人前後減らす。
共テの関門としての位置付けが重くなる。
東大に次ぐ層の大学の志願者が増え、難化する可能性。
東大側の狙いとしては
① 答案の枚数を減らしより丁寧に採点。教員の入試業務の軽減。
② 障害のある人など、特別な配慮を要する受験生の増加に対応。
③ 共テによる基礎学力チェックを重視。
共テと二次試験の成績は相関。基礎的な勉強をきちんとしてほしいという受験生への
メッセージ。
主たる目的は①と③だと思います。
①については、世界的な研究型大学を目指すうえで、研究者の入試業務負担を減らしたい。
東北大学の「10年後にはすべての入学者を総合型選抜で」という路線もそのためです。
③については、共テは明らかに成績上位層しかねらっていない。センター試験は高校生の
およそ三分の一位を対象にしていました。
共テは全く性格が違う。とにかく問題量が多く、情報処理能力を問う問題。能力的に相当高く
ないと対応できません。真面目にコツコツ型ではなかなか厳しい。
それで特に国語で今悪戦苦闘中なのですが。
共テと二次試験には強い相関関係があると思います。共テの得点率が一番その生徒の
学力を反映していると思います。
大学入試改革、高大接続というと年内入試だけがクローズアップされますが、実は本当の
狙いはここにあるのだろうと思います。
おそらく難関といわれる国公立大学は今後軒並みレベルアップ、早稲田が入試に共テを
必須にするのもこの影響でしょう。
何度も繰り返していますが、一方で大学受験が実質的になくなり、一方で高度な情報処理
能力と基礎知識を要求される。
これが大学入試改革の本当の狙いだったのだと思います。
私にとっては面白い状況ですが、何しろ年を取りすぎた。