ニチガク倒産、いい塾だったのではないか
ニチガクの倒産で一気に塾・予備校の危機的状況が報道されるようになりました。
私は塾バブルの時代から40年近くこの業界を見ていますが、今は「終わりの終わり」
最終段階に入ったと考えています。
塾・予備校には「教育」と「営利」という面がありますが、この二つはどう考えても
両立はしない。
「教育」はとにかく手間がかかるし、すぐに結果が出るわけでもない。
国や自治体、企業・宗教団体などが社会還元の一環としてお金を出さない限り無理だと
思います。
本来「教育」には優秀な人材が必要で、そういう人間に触れることでいつの間にか人間は成長
していくものです。
勉強を教えることも初期の段階では必要ですが、成長するにしたがって自分で学習できるように
なります。
教材などいくらでもいいものがありますし。
私はこの業界にいて常に傍観者でした。かなり冷ややかな目で見ていました。
塾・予備校が淘汰されていくのは当然だと思いますし、かえってそれがいいとも思います。
しかし「教育」は絶対に必要だし、廃墟になった中からまた別なものが生まれてくるような気がします。
それとあまり情報がないのですが、「ニチガク」はかってはいい予備校だったのではないかと思います。