なべて終わりし
ことすぎぬ なべて終わりし 静けさを 帰りて行かな 野の花の辺に
道浦母都子
このブログは15日で消そうと思っています。
多少の感傷とともに、去来することどもを。
半世紀余りの教員生活でした。
ほとんどのエネルギーを費やして、果たしてどれだけのことがやれたのか。
そもそも何がやりたかったのか。
私は自分が納得のできる人間を育てたかった。教員をやめたのもいろいろな事情が
あったにせよ、学校という組織の中ではこれ以上やれないと思ったからでした。
高校教員として10年、おそらくこれ以上の生徒には恵まれないだろうというほどの
生徒に恵まれました。
完全燃焼でした。
塾を始めて40年余、一番恵まれたのは優秀な講師でした。
優秀な人材でなければ人を育てるということはできません。彼らは大学生・院生でしたが
学力・人間性ともに非常に優れた人たちでした。
塾屋としては、それほどずば抜けた実績を上げられたわけではないと思っています。
結果としてはかなり平凡なものだったと思います。
むしろ目指すものが根本的に違っていたのかもしれません。
教育という観点からすれば、今やったことが結果として出てくるのには最低でも3年、大体
10年はかかるとみています。
そういう意味では受験勉強をさせながら、人間としての土台は作ったのではないかと思います。
振り返ってまあまあ良くやったのではないかと思います。
長い間どうもありがとうございましたというべきか、お騒がせしましたというべきか。